【確定申告】あと少しで完成のつもりが…?freee難民にならないための現在地確認のススメ

freee難民にならないために

【確定申告】「自分はゴールの手前にいる」と思っていませんか?

 こんばんは🍀名古屋市で活動する税理士の眞弓倫子です✨

 確定申告の時期、街の空気も心なしか慌ただしくなってきましたね。…そう感じるのは私だけでしょうか(;^ω^)

 そんな中、X(旧Twitter)で、ある投稿が大きな話題になっているのをご存じでしょうか。

 いわゆる「freee難民」についての話題です。

 その例えがあまりにも秀逸で、私たち税理士業界では「わかりすぎて首がもげるほど同意する」という声が続出しているような気がしています。今日は、これから確定申告をラストスパートしようとしている皆様へ、少し耳の痛い、でもとても大切なお話をさせてください。

目次

「東京から大阪へ」のつもりが、まさかの「仙台」?

 話題の投稿の内容を要約すると、以下の内容になります。

 多くの人が「freeeなら簿記の知識がいらない」「UIが簡単だから」という理由で自力で入力を進めます。本人の感覚としては、 「東京から大阪(確定申告完了)を目指して、京都くらいまでは自力で来た。あとは税理士に最後の仕上げ(大阪入り)を頼もう」 というつもりで税理士に依頼をします。

 しかし、蓋を開けてみると、デタラメな入力や間違った処理の積み重ねで、 「実際には京都ではなく、逆方向の仙台にいた」 という状況になっていることが多いというのです。

 これ、決して大袈裟な話ではありません。 私も悲しいかな、これと同じ現象を何度も目にしています。…これだったら、何もしてくれない方がよかった…という気持ちになったことも実際ありました。

実際に起きている、ホラーな現象

 「ソフトが自動でやってくれるから大丈夫」 そう思って画面の指示通りに動くボタンを押し続けた結果、プロの目から見ると「ありえないデータ」が出来上がっていることがあります。

 例えば、私が実際によく遭遇するのはこんなケースです。

  • 預金残高が通帳と全く合っていない (現実には100万円あるのに、データ上はマイナスになっていたり…)

  • 銀行口座の補助科目がぐちゃぐちゃ (A銀行の入出金なのに、B銀行の補助科目で登録してしまっていて、パズルでも解けない状態に…)

  • 売掛金が大幅なマイナスになっている (売上よりも入金が多く記録されているなど、簿記的にありえない状態…)

 こうなると、私たち税理士は「あと少しで完成ですね!」とは言えません。 「仙台から東京に戻して、そこから大阪へ…いや、最初から東京を出直した方が早いですね」と提案せざるを得ない状況になっている場合もあるのです。

「簡単」と「知識不要」はイコールではない

 freeeは確かに革新的で素晴らしいソフトです。 しかし、ここで誤解してはいけないのが、「操作が簡単であること」と「簿記の知識が不要であること」は別問題だということです。

 操作が直感的で簡単であればあるほど、簿記の知識がない方はなんとなくで入力ができてしまいます。 その結果、裏側では矛盾だらけの会計データが蓄積され、最後に収拾がつかなくなるのです。

 これはfreeeに限りません。どの会計ソフトを使うにしても、最低限の簿記の知識は必要であると私は思います。 「借方・貸方」の概念や、「売掛金と入金の消込」の仕組みを知らずに会計ソフトを触るのは、交通ルールを知らずに高性能なスポーツカーを運転するようなもので、事故(データ崩壊)は必然と言えるでしょう。

本当の「難民」になる前に

もし、今この記事を読んでいて「ドキッ」とした方がいたら、お伝えしたいことが2つあります。

1. 自力でやるなら、簿記を勉強する覚悟を持つこと

 「ソフトがなんとかしてくれる」という甘えは捨てましょう。少なくとも、自分のビジネスのお金の流れがどう記録されるべきか、簿記3級程度の知識は持っておくことを強くお勧めします。それが自分を守ることになります。

2. 自信がないなら、最初からプロに頼むこと

 これが最も確実な解決策です。 一番怖いのは、「ギリギリまで自分でやってみたけど、どうにもならなくなって3月に税理士を探す」パターンです。

 この時期、税理士は一年で最も忙しい繁忙期です。 「仙台にいる状態」のデータを持ち込まれても、修正する物理的な時間が残されておらず、泣く泣くお断りせざるを得ないことが多々あります。これこそが、受け入れ先が見つからない「確定申告難民」の正体です。

まとめ

「もう少しで完成」と思っているそのデータ、本当に「京都」にありますか?

 もし不安があるなら、傷が浅いうちに、あるいは来年の申告に向けて今からでも、専門家に相談することを検討してください。

 「誰でも簡単」という言葉の裏には、「(仕組みを理解している人にとっては)誰でも簡単」という前提があることを、どうか忘れないでくださいね。

追記

 今回は、freee難民という話題に触れましたが、freeeだからダメとは思っていません。「よくわからないけど、ボタン押していけばできるんでしょ?」という感覚で積み上げていくと、最終的に大変になることをお伝えしたかったです。

 ちなみに、私はfreeeのお客様の対応をしたことはありません。つまり、弥生会計やマネーフォワードをご利用されている方についても同じようなことは言えるのかなと思っています。

 ただ、税理士として慣れているソフトは弥生会計・マネーフォワード(従来からの会計ソフト仕様)で、例え「えー…😢」という状態にあっても、操作方法が慣れているので直しやすい。

 ただ、freeeは他のソフトと比較すると操作方法が少し違うのかな?と思います。そうすると、データがとんでもない→自分自身も使い方が不慣れ…freeeの方は断ろうかな…の構図になるのではないかな…?と感じています。

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