経営をしていると、資金繰りや売上管理と同じくらい重要なのが 「人間関係」 です。
特に、社長の周りに人が集まるかどうかは、会社の成長スピードを左右します。
税理士として長年顧問先の経営者と接してきましたが、業績が伸びる会社の社長には共通して、
「人望が集まる考え方」 が身についています。
レス・ギブリンの『人望が集まる人の考え方』は、まさに経営者が実践すべき“人の心を動かす原理”を教えてくれる一冊です。
今回は、税理士の視点から、社長にぜひ実践していただきたい要点をまとめました。
経営者が実践すべき『人望が集まる人の考え方』の3つの原則
① 相手の承認欲求を満たす
本書の最重要ポイントは、「人は皆、認められたい欲求で動く」という人間心理です。
会社の現場でも例外ではありません。
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部下の小さな工夫を見逃さず褒める
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「助かった」「あなたのおかげだ」と伝える
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できている部分を具体的に言語化する
これだけで、スタッフの自主性や前向きな姿勢が生まれます。承認を受けた人は、会社のために自分から動き始めるようになります。
② 聴く力が、社長の影響力を決める
レス・ギブリンは「聴く力」こそ人望の土台と強調します。
経営者はどうしても“解決策をすぐに提示するクセ”がつきがちですが、
社員が求めているのは 「まず話を受け止めてくれる人」 です。
経営で使える聴き方:
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急いで結論を返さず、まず最後まで聞く
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感情を理解し「それは大変だったね」と受け止める
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否定せず、質問で本音を引き出す
社長が話を聴く姿勢を見せると、社員は安心し、問題も早期に共有されやすくなります。
③ 批判では組織は動かない。理解が人を動かす
批判や否定をされてやる気が出る人はいません。
会社の成果が伸びない組織の多くは、否定の空気が蔓延しています。
レス・ギブリンは、批判を避けることを「人間関係の投資」と表現します。
社長が実践したいポイント:
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間違いを責めるのではなく改善のための対話にする
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相手の立場や背景を理解してからアドバイスをする
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良い点と改善点をセットで伝える
これだけで、社員は防御的ではなく協力的な状態になり、組織の風通しが大きく改善されます。
税理士として見てきた「人望を集める社長の共通点」
数多くの経営者と接してきた中で、業績が伸びる会社の社長には共通点があります。
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朝の挨拶を欠かさない
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小さな成長をよく見ている
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叱る前に“理由”を必ず聞く
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スタッフの成功を誰よりも喜ぶ
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自分よりも周囲を優先して考える
これらはすべて、レス・ギブリンが説く「人望が集まる考え方」そのものです。
人望がある社長のもとには、自然と良い人材が集まり、
既存のスタッフも会社を自分ごと化して動いてくれます。
まとめ「人望」は経営の成果を加速させる
『人望が集まる人の考え方』は、
社長が組織を動かすうえで必ず役に立つ人間心理の教科書です。
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承認する
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聴く
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批判しない
この3つを習慣にするだけで、組織の雰囲気は驚くほど変わります。
社員が動き、会社が動き、数字もついてくる。
人望は、経営における最強の無形資産と言えるでしょう。
税理士として、顧問先の社長にぜひ読んでいただきたい一冊です。